猪を見にゆく。

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内藤緑さんという、とても魅力的な友人がいます。
その方は、自然豊かな池田町の山間部で炭焼きや狩猟をして暮らしています。

先週の休日、内藤さんの炭焼小屋を久しぶりに訪ねました。
内藤さんが前日に仕留めた猪を見るために。

猪は臭いがあるから・・・・と敬遠される方も時々いらっしゃいますが、
実際のところ、臭みというものは、びっくりするくらいありません。とても美味。
内藤さんの猪は、特にそうです。
仕留めた獲物の血抜きの方法で、味がガラリと変わります。
内藤さんは、その大事な血抜き作業が、とてもとても上手なのです。
血抜きが済み、内臓を取り出したあとの猪は、山の清流の冷たい水にさらして身を締めます。
わたしたちが伺ったとき、猪は、清流に浸かっている状態でした。
(左から2番目の写真。分かりにくいですが、清流の中に猪が。)

猪を前に、猟のこと、お肉の状態のことなどをお話したり、
ちょうど火を入れている炭焼き作業を見学したりしているうちに、お腹が空いてきたので、
それならばと、今回仕留めた猪のレバーを食べさせていただきました。
山小屋の横のせせらぎで育ったわさびを収穫して、薬味に。
わさびのあるせせらぎの脇には大きなグミの木。山は豊かだなぁ。

山小屋の中は、囲炉裏がきってあります。その火を囲んで、山の幸を食しながらのひととき。
いろいろな話をする中で、内藤さんは正直に生きている人だなぁと、お会いするたびに思います。
勉強になります。

最後は干し柿を菓子に、お抹茶をふるまっていただき、本当にリラックスした豊かな時間をすごしました。
ごちそうさまでした。

そしてこの猪は、翌日には皮を剥がれ、ソニョーポリにやってくることになりました。   (きょ)